ブルースマンの恋

本体価格: ¥590
中央公論新社
文庫

ブルースはとても温かな音楽なんだよ
山川健一
(週刊" Be Happy!"より)

「ブルースマンの恋」は、ブルースマンの伝記みたいなものなんだけど、資料を徹底的に調べた正確な伝記……というようなものではなくて、このブルースマンならこういう女性に恋していたんじゃないかなぁ、とぼくが想像の翼を広げて書いたものだ。初出が女性雑誌だったので、ブルースなんてまったく知らない女の人でも読める内容になっている。
 CDショップに行くと、膨大な棚に無数のCDが並んでいて、何を選べばいいのか呆然とすることがないだろうか?
 クラシックなら一応学校で習ったから見当はつくが、ポップスとなるとそうはいかない。そんな時に読んでほしい1冊だ。というのは、すべてのポップスはブルースから生まれてきたからだ。
 ブルースからロックが生まれ、ロックがポップミュージックのコアを形作ってきた。だから、ブルースは基本中の基本で、そのブルースだって膨大な数のアルバムがあるわけだが、まずこの「ブルースマンの恋」でぼくが紹介したブルースマンから入ればまちがいないと思います。
 なにしろ、青春のほとんどの時間をブルースとロックを聴くことに費やしたぼくが、悩みに悩み、厳選に厳選を重ねて選んだブルースマンばかりだから。

PS. 文庫化の際、新しいブルースマンの項目を追加しろという希望もあったのだが、ぼく自身の文体が微妙に変化してきていて、既存の章とマッチさせるのが困難だった。しかたなく、今回はあきらめた。いつかまた、ブルースマンの恋愛に関するまとまった文章を書きたいと思っている。