『歓喜の歌』の感想 no.2

読者の皆さんから寄せられた感想です。
メールくれた皆さん、どうもありがとうございました。
◆マークはぼくの返信です。

名前= ブルースマン
性別= Men
年齢= 30
好きな場所= 夜の海辺
山健の最近作で好きなもの= ジーンリッチの復讐(メディアファクトリー)
どんな本を読みたいですか?=長編小説
感想=どこかで文芸評論家(?)の人が書いてたんですが、山川健一の文学は兄貴文学だ、って。なるほどなと思いました。ぼくにとってヤマケンはまさに兄貴って感じで、いろいろ教えてもらうことが多いです。「歓喜の歌」は、泣けました。3回ぐらい泣いたんじゃないかな。地下鉄でぐっときた時は、「兄貴、カンベンしてよ」って感じでしたが。なにしろぼくは、「日曜日のiMac」のジョブズとウォズのエピソードでも泣いたぐらいですからねえ。泣かせるマニュアルって、他にないいでしょう? 「歓喜の歌」は、兄貴のベスト3に入ると思います。ナンバー1は、もちろん「水晶の夜」。
◆親父ではなく、兄貴でまだよかったよ。

名前= yoshie
性別= Men
年齢= 24
好きな場所= 自分もしくは恋人の部屋
山健の最近作で好きなもの= ニュースキャスター(幻冬舎)
どんな本を読みたいですか?= 長編小説
感想=
沙希の手紙、何度も読みました。エピローグがすばらしいです。それでちょっと思ったんですけど、前に出された「アップルジャム」の結末と反対だな、って。同じ作家の方なのに、正反対の結末でちょっと不思議でした。もちろんその時の感情の流れとかあるでしょうが、あの小説もこういう結末にしてほしかったです。文庫本にするときに結末だけ変えてくださる……なんて無理ですよね?
「アップルジャム」の結末に関しては賛否両論あってね。うーん、考えてみます。

名前= よしだ
性別= Men
年齢= 33
好きな場所= 都市のバックストリート
山健の最近作で好きなもの= ジーンリッチの復讐(メディアファクトリー)
どんな本を読みたいですか?= 長編小説
感想=ホームページにある「みんなからの質問に対する山川健一の正直な回答」
というのは、前にルーディーズ・クラブのジミヘンの特集号に載ったものですよね。あれを頭に思い描きながら「歓喜の歌」を読みました。山川健一は深いなあと思いました。いろいろなことを教えてもらって、でもまだまだ教わらなければならないことが多いです。
そうだっけ? 「みんなからの質問に対する山川健一の正直な回答」ってルーディーズ・クラブが初出だっけ? 忘れてたよ。あれ、もう1度やろうか?

名前=
性別=Women
年齢=1969−2003
性別= Women

好きな場所= 朝の光がさす高原
山健の最近作で好きなもの= ジーンリッチの復讐(メディアファクトリー)
感想= 踏切のシグナルに合わせて胸がドキドキしました。 彼女はどうなるのかと。 でも意外な展開に、正直言って驚きました。 長編を読んでいるとき、主人公が健さんの姿に重なることが多かったのですが 今回はまったく違う人でした。 張り詰めた糸が少し弛むような結末が、うれしかったです。
あの踏み切りは西武新宿線の野方って駅にあるんだけど、あのシーンを書く2、3日前にいってみたんだよね。夕暮れ時だったんだけど、しばらくボーッと立ってたんだ。その時に、あのシーンが浮かんできたんだよ。

名前= とうちゃん
性別= Men
年齢= 36歳だぜ
好きな場所= 朝の光がさす高原
山健の最近作で好きなもの= 僕らに魔法をかけにやってきた自動車(講談社)
どんな本を読みたいですか?= 「僕らは嵐の中で生まれた」の続編
感想= 「今の自分がいかに幸福か」ということと、「それがいかに脆いものか」ということが感じられました。 19〜20才のboys&girlsと向き合う仕事をしていて、親がリストラされて学費が払えない子たちや、コミュニケーションができない子たち、自殺したいと打ち明けてくれて何時間も話を聞きつづけたことなど思い出しました。
皆がそれぞれの場所で必死に生きてるんだよ。年令や性別に関係なくさ。とうちゃん、いい仕事をしておくれ!

名前=もへい
性別= Women
年齢= 31 years old .
好きな場所= 朝の光がさす高原
山健の最近作で好きなもの= 死ぬな、生きろ。(小学館)
どんな本を読みたいですか?= 長編小説
感想=  またひとつ大作ができましたね。山川さんっぽくおもしろかったです。テーマはいろいろあったと思いますが、日本経済の先行きに不安感が増してしまいました。預金封鎖で1万円が7千円になってしまうなんてことが実際に起こらないよう願います。それからもうひとつ環境ホルモンについてですが、これもいろいろと起きている現代病と共にもっと公に話し合わなければならないと思います。そして、歓喜の歌という題名が先にあってこの小説が生まれたというのが意外で、何よりおもしろい事だと思います。キースはLAで観たときより若返って見えました。(ツアーを重ね元気になるキース)
キースに向かって1歩前進2歩後退。そんな感じだよ。ほんとうに、あんな人がこの地上に存在しているというだけで、感動してしまうよね。

名前= yumi
性別= Women
年齢= 37
好きな場所= 自分もしくは恋人の部屋
山健の最近作で好きなもの= ニュースキャスター(幻冬舎)
どんな本を読みたいですか?= 長編小説
感想= 今日「歓喜の歌」よみました。ハッピーエンドかどうかわかりませんが、救いがあったと思います。「歓喜の歌」をよんだことで希望が持てました。殺人の場面や性的な描写の場面では、こわくなりました。あ、最後までよめるかなと思ったけれど、よみ終えた瞬間 幸せな気持ちになれました。沙希は私に似ている気がします。普通な人って、どんな人なのかな? という言葉が頭からはなれません。私もずっとそんなふうにおもってました。
 私は沙希みたいにきれいじゃないけど、不感症というところは同じです。最初の体験が暴力によるもので、しかもその相手はよく知っている兄の友達でした。それ以来、好きな相手とも、そういうふうになると体がこわばってしまうのです。どうすることもできないのです。
 「歓喜の歌」をよんでいる間ずっと、私は沙希の中に自分を見てました。美穂との会話や、過去の札幌のシーンなどは、まるで女の人が書いた小説みたいだと思いました。とても親しい、私の女の友達に話を聞かせてもらってるみたいでした。男の人が書く小説は、ほんの一ケ所でも「いやだ」と思うところがあると、私はその作家が好きでなくなるし信用もできないと思ってしまうのですが、山川さんの本はたくさん読んだのにそういうところがまったくありません。男の作家で好きなのは、だから山川さんだけです。
 高村が沙希に「リトルハウス」のお話をしてあげてるところが好きです。「文学メールビジョン」で山川さんが「歓喜の歌」を朗読されてましたが、「リトルハウス」の部分を朗読してほしかったです。そうしたら、私はそれをマックの宝物フォルダに入れて大切にとっておくのに。「歓喜の歌」に出会えて、ほんとうによかったと思います。
 山川さん、いつか私にも天使があらわれるよね? そう思って生きていっていいんだよね? このメール、2時間もかけて書いてます。涙が止まりません。
なんかさ、もらい泣きしそうだよ。こんなこと言っても慰めにはならないかもしれないけど、現代のぼくらの性というのは恐ろしく歪んでいて、それに傷ついている人はたくさんいるんだよ。でも、傷はいつか癒される。天使は、いつかきっと君の前にあらわれるよ。

名前= kyoko
性別= Women
年齢= 24
好きな場所= 朝の光がさす高原
山健の最近作で好きなもの= ニュースキャスター(幻冬舎)
どんな本を読みたいですか?= 長編小説
感想=「歓喜の歌」読みました。内容とは関係ないんだけど、本の後ろの経歴を見ていて気がついたんだけど、健さんもうすぐ50歳になるんだね! わたしの倍以上だよお。会ったことないからわからないけど、きっとアニエス.bの似合う素敵なオジサマなんでしょうね。40歳以上の男の人で私が好きな人って、健さんと、あともう1人しかいないよ。いつまでも素敵な山川健一でいてください。
50歳! 忘れてたのに、思い出しちゃったじゃないか。まあ、いいよ。ミックとキースが走り続けていてくれるからさ。ところで、そのもう1人って秘密っぽいね。

名前= yoshio kodera
性別= Men
年齢= 43
好きな場所= 朝の光がさす高原
山健の最近作で好きなもの= ニュースキャスター(幻冬舎)
どんな本を読みたいですか?= 長編小説
感想= 待望の「歓喜の歌」、今読み終えました。まず表紙の写真が「ニュースキャスター」が真夜中なのにこの作品が夜明けの薄明かりなのが象徴的だなと思いました。前作が古い価値観から新しい価値観への静かな移行を描いて、ある種の死が書かれていたように思いました。奇妙な無常観が漂うような終わりかたでしたし。今作はその死から出発して再生の道、あるいは新しい命の誕生のようなものを感じました。まさに希望が書かれていたように思えるのです。「死ぬな。生きろ」のテーマが小説化されていたなあという感じです。ストーンズというよりもスプリングスティーンのソロアルバムのような音が僕には響いてきました。これまでの価値観で見たならお先真っ暗な新世紀の始まりの数年ですが、新しい命の誕生には真っ白なカンバスが用意された時代といえるかもしれません。それだけに大きな可能性の中を生きられるというわけでもあります。次回作、楽しみにしています。
「ニュースキャスター」が真夜中で死。「歓喜の歌」が夜明けの薄明かりで新しい命の誕生、という対比はなるほどなと思います。ぼくらはよく「今は過渡期であり転換期だ」と言います。しかし、肉体を抱えた人間は今日死ぬかもしれないのだし、そういう意味では誰もがとても長い過渡期の瞬間、瞬間を、生きているのだと思います。希望や喜びは、瞬間のなかにしか存在しないものなのではないでしょうか。

名前= Tree
性別= Men
感想= 「歓喜の歌」、時間をかけて読もうと思ってたのに、読み始めたら面白くて3晩ぐらいで読んでしまいました。山川さん、確かに変わりましたよね。僕は「パーク・アヴェニュー」からの読者なので結構古いとは思うのですが、あの頃からは想像もつかないミステリタッチのエンターテイメントでした。
 90年代以降、ほんとすごい時代になりましたよね。これもあのバブルの頃からは想像もつかない時代です。個人的に見ても数年前大病をし、今でも爆弾抱えて生きてるようなもんで、人並みの苦労は背負ってるつもりです。ただ、今この時代、失業の危機があろうと、生態系の危機が叫ばれようと、(極端に言えば)日本が滅びようと面白い時代だと僕は思います。仕事に限らず、生き方そのものにいろんな選択肢があっていいはずです。
 性愛に関しても今まで以上にたくさんの選択肢が出てくると思います。とにかく必要なのは新しい価値観を否定するんではなく、まずはいったん受け入 れることではないでしょうか。
 世界中で起こる悲惨な出来事や戦争、個人的にも仕事に忙殺される毎日ですが、3月にストーンズを見て、そして山川さんの本を読んで僕は21世紀は絶対面白い時代になると思いました。 
 時代時代にいろんな「山川健一」がいますが、僕は根本的には何も変わってないと思います。今度時間をかけて初期のものから順番に読んでみようかと思っています。10年ぐらいかかりそうですが、僕の「山川健一論」を楽し みに(笑)。長年、ストーンズ&山川健一ファンでよかったと思った今年の春です。
「日本が滅びようと面白い時代だと僕は思います」というのは、すごい感想だね! でも、たしかにその通りだとぼくも思うよ。なるほどねえ。「山川健一論」、首を洗って待ってます!

名前= kitty
性別= Women
年齢= 16
好きな場所= 夜の海辺
感想= この本を読むまで、山川健一さんって知らなかった。父親の本棚にあったような気もするんだけど。すごいものを読んでしまった。でも読んでよかった。この小説はすきです。他のも読んでみます。おすすめとか、ありますか。
はじまして! おすすめねえ。えーと、お父さんに聞いてみてよ。

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★引き続き感想をお待ちしております。山川健一