(小泉さん、いつもBBSへの書き込みありがとうございます。小泉さんはBBSのなかでは父親的存在というか、インテリゲンチャというか、頼りにしてます。身辺雑記ふうの感想でいいので、たまに何か書いてくれると、この場が引き締まります。
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やっぱり敬一
by 小泉
登場人物の中で俺がいちばん好きなのは、やっぱり敬一です。
たぶん「肉体」のイメージがはっきりしてるからだと思います。
「肉体」のイメージがはっきりしてるってことは、その人の世界に対する孤独の位置が、はっきりしてるってことのような気がしました。
部屋に閉じこもりながら「相撲取りのように腹がせりだしている」敬一や、キラーとの競争の中で「おまえはわざとおれに負けるつもりなんだと怒り」キラーを殴る敬一は世界の一番ネガティブな場所にいながら、それでも世界と妥協することを拒んでるような気がします。
山川さんのお書きになることなんかで、いつも俺が凄いなって思うのは、たとえば山川さんが「Macintosh」ってお書きになるとマックがキラキラしだすし、車のことをお書きになるとその車がキラキラしだすことです。
それは、物を考えるって形のない曖昧な事柄が、はっきりとした形式を手に入れたからだ、なんて俺は思っていました。
今、世界は混沌としてて、何がなんだかわからないですが、そういう世界の中で、ひとつの美しい「形」を愛するってことは、人に勇気を与えてくれるような気がします。
それから、どんな物の考え方も、輪郭のはっきりした「形」を手にいれることなしには、力にならないんだなってことも思いました。
敬一のキラーへの「こんどはトリッパーのおれとしておまえに会いたいと思ってる」って手紙を読んだとき、ちょっと涙が出るような感じがしました。
敬一は世界に出ていったんだって感じで。
敬一なら、「ジーンリッチもナチュラルも関係ないよ、ようはどんな素敵なトリップが出来るがってことなんだ」って言ってくれそうな気がします。
山川さん、最近ご気分もあまり冴えないって書いておられましたが、お元気でいらして下さい。
素敵な小説を読ませていただけること、楽しみにしています。 |
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